熊本県八代市で、無農薬でのお米作りを40年以上も続けてきた稲本薫さんがいます。
自然栽培を40年も続けるとは、たやすいことではありません。
現在99.5%の農家さんは農薬を使用してます。
ましてや40年前だと、周りの農家さんは、全員農薬を使用しています。
想像してみると分かるのですが、周りの農家さんが農薬を使用する中で、自分一人だけがの無農薬というのは、相当心が強くないとできません。
今では稲本さんは、自然栽培米作りの巨匠ともいわれていますが、話を聞けば、これまで辛い時期がたくさんあったのです。
自然栽培農家さんにはよくある話なんですが、最も辛いのは、経済的な面ですね。生活がギリギリの状態で、涙が出るほど大変だったといいます。
加えて、周囲の農家さんからの圧力。
しかし、今では稲本さんの無農薬栽培に関して文句を言う人は誰もいません。
やはりひとかどの人物は、自分の歩みたい道を貫く意思を持っていますね。
日本は同調圧力が強い傾向がありますが、自分の軸を持って生きる素晴らしさを稲本さんに教えていただいてるような気がします。